「選択と集中」（事例紹介）

平成２１年３月２０日 
 

山内経営コンサルティング事務所 代表の山内です。

いつもお世話になっております。

春の陽気が感じられる季節になりました。

気持も明るくなってきます。

３月は年度末で、お忙しい日々をお過ごしのことと推察いたします。 

さて、世間一般では、極端な売上減になっている企業様、あまり

変わらない

企業様、不況期で業績を伸ばしている企業様、と各社まちまちです。

 

大手企業の業績予測をみますと、やはり戦略がしっかりして「選択と

集中」が出来ている企業の業績が好調のようです。

 

ランチェスター戦略では、この「選択と集中」を、

「商品」、「客層」（業界）、「地域」

の３つに置いております。  

■先日の「日経MJ」（３月１８日）によると、家電量販店では業界

９位ながら、首都圏中心のノジマが攻勢に出でたと。競合相手の

ラオックスから１５店舗を来月に取得して、独自にも１０年３月期に

今期の５倍出店するとのことです。

◆ノジマの０９年３月期の連結売上高見込みは１３８０億円ですが、

その中に占める携帯販売の割合は、何と４割とのこと。

⇒（１位の商品戦略）

◆さらに、ノジマの店舗網は神奈川２１、東京１１、埼玉８、千葉２、

静岡７、新潟１１、山梨４、長野１、茨城１（計６６店舗）で関東に

集中しています。

⇒（１位の地域戦略）

◆集中出店する神奈川県郊外に多いニューファミリー層を主要顧客と

見定め、時代の風に機敏に乗る。

⇒（１位の客層戦略）

店舗大型化を競い、全国展開を行う家電量販店と一線を画す戦略は、

まさに「ランチェスターの弱者の戦略」に徹しています。

この売上規模でも経常利益が３０億円と安定をしている。

（これは、業界８位のジョーシンにもいえることです。ちなみに、

業界上位８社で黒字は４社だけです。） 

 野島広司社長は「新しいものを提供するスピードでナンバーワン

目指す」と社内外で繰り返しています。

（これは、経営者として従業員のモチベーションアップに大事ですね。

「願望と目標」は、「戦略」の上位に位置します。） 

昨年からは神奈川県と連携し、駐車場がある店舗で電気自動車の充電

スタンド整備をいち早く進めるなど、新時代のインフラ整備にも乗り

出しています。 

携帯を使った販促でも既に２７万人の会員を獲得して、携帯販促の

先駆として注目も集めています。

⇒（１位の営業・顧客戦略）  

最近、私はノジマの店舗を見る機会が少なくなってきたのですが、

戦略がしっかり確立しているところは、この不況期でも影響が無い

ようです。  

あなたの会社では、「選択と集中」が出来ていますか？

むやみに規模拡大をしても、経営は上手く行きません。

大事なことは、「何かで１位になる」ことです。

それは、「商品」なのか、「客層」なのか、「地域」なのか、

その為には、「選択と集中」が必要です。   

■今日の言葉

「できない理由を上手に探すのではなく、とりあえず走り出してみる。

走りながら修正する。ここぞと思った時は、徹底してベストの結果を

出す。そのためには、自分の得意なことにフォーカスを合わせて熱中

する。とことんやれば夢や目標は必ず実現すると、信じています。」

（「とことんやれば、必ずできる」原田永幸著 かんき出版より）

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（最近は、５０位以下で、少し意気消沈しています）（泣）  

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