福岡の小売・飲食・サービス業の経営改善から戦略再構築までを行う「経営コンサルティング事務所」です。前向きな経営者・後継者を全力でバックアップ致します！

福岡office　〒810-0001 福岡市中央区天神4丁目8-2 天神ビルプラス8F
東京office　〒104-0061 東京都中央区銀座6-6-1　銀座風月堂ビル５F

TEL:092-718-9500
FAX：092-724-4666 (24時間対応)

＜営業時間＞9:00～18:00

お気軽にお問合せください

0120-718-950

＜受付時間＞9:00～18:00（月～金）

ヤマダ包囲網、家電量販店の大再編序章

みなさんこんにちは！

日本の小売業を元気にする福岡市の経営コンサルタント
山内オサムです。

今年も、今日で最後ですね。
大晦日ですが、なぜか私は落ち着きません。（笑）

事務所は28日で業務を終了致しましたが、小売業に22年もいますとこの時期、家にいることも無く、月末の売上の詰めや初売りの準備でばたばたしておりました。

また、正月は毎年自店で「初売り」をするか、本社の時は各店に応援に行っていました。
ほとんどが「佐世保の初売り」が中心でした。

「佐世保の初売り」は２日の午前４時前後にスタートするのですが、その人出の多さにはびっくりします。とにかく、朝の３時前後からアーケードの四ヶ町商店街は多くの人が繰り出してきます。昨年も福袋を山のように用意していたのですがあっと言う間に無くなってしまいます。（初日２００個が約２時間で完売！）

それでは、今年最後の記事を書かせていただきます。

「家電量販店の大再編、ヤマダ包囲網、大再編序章」（日経ＭＪより）

最大手ヤマダ電機の独走を止めたいギガスケーズデンキが来年4月、東北地方を中心の
デンコードーを傘下に収めて、業界4位の勢力に浮上する。
ベスト電器、上新電機など大手の一角が絡むＭ＆Ａが次の焦点になる。
（１２月２５日の日経ＭＪより）
新聞の数値を元に売上高の高い順番に一覧にして、さらに効率指標を追加してみました。「売/人」は一人当たりの年間売上高です。（単位億円）
「売/坪」は１坪当りの年間売上高です。（単位万円）

	売上高	経常	経常率	店舗数	面積	従業員	売/人	売/坪
ヤマダ	12,839	626	4.9	306	104.9	6,447	1.99	403.9
エディオン	7,146	203	2.9	334	86.9	8,413	0.85	271.4
ヨドバシ	6,012	339	5.6	20	16.2	2,850	2.11	1,224.7
コジマ	4,980	63	1.3	225	51.2	4,694	1.06	321.0
ビック	4,804	127	2.6	23	16.3	3,382	1.42	972.6
ケーズ	3,997	111	2.8	174	42.1	2,840	1.41	313.3
ベスト	3,613	30	0.8	221	44.3	5,147	0.70	269.1
上新電機	2,980	44	1.5	115	20.2	2,951	1.01	486.8
デンコード	1,186	31	2.7	115	14.3	1,063	1.12	273.7
ノジマ	1,180	30	2.6	59	9.0	586	2.01	432.7
ラオックス	1,034	3	0.4	54	7.1	1,135	0.91	480.6
ソフマップ	1,010	赤字	-	34	3.5	721	1.40	952.3
ぷれっそ	935	非公表	非公表	125	非公表	984	0.95	-
１００満	905	42	4.7	63	7.9	1,168	0.77	378.0
さくらや	569	1	0.2	17	2.0	728	0.78	938.9
ＰＣデポ	459	14	3.2	32	3.2	331	1.39	473.3

（注意）
１、業績数値は連結ベース、ベスト電器、さくらや、ソフマップは２００６年２月期、
ビックカメラは同８月期、その他は同３月期
２、店舗数はＦＣ、海外を除く
３、売場面積は、平方メートル
４、従業員数はパート・アルバイトを除く
５、単位は億円
６、坪当り売上高の単位は万円（坪数は面積÷3.3で計算）

※一人当たり売上高、坪当たり売上高は、日経ＭＪの数値を元に、私がエクセルで計算して出したものです。各社従業員数の位置づけや、売場坪数の基準が統一されていませんので、参考までにして下さい。

しかしながら、この数値から言えることは、

(1)まず、旧NEBA勢力は販売効率が良くないということです。これは、大店舗法の影響で大型店が出せなかったことが大きいと思われます。

(2)しかし、その中でも店舗の標準化とローコスト経営を確実に実践してきたところは業績が伸びてきています。
・・・特にケーズデンキの店舗は、ローコスト経営の見本でしょう。工夫をしています。

(3)また、一人当たりの売上高を見ますとヨドバシがダントツですが、ココは教育が徹底しています。まず、中途入社が全く無く、未経験者を徹底教育して育て上げます。
販売士や家電アドバイザーの資格を取ることを奨励しています。
・・・ヨドバシの全従業員に占める販売士の割合は、9割を越しているとのことです。
最近は、上新電機も資格者の割合が増えています。

(4)一概には言えませんが、個人別売上高は教育（販売・接客）、インセンティブ、などが大きく影響をしていると思われます。
・・・販売士、家電アドバイザーの資格所有者の比率をどこまで上げるかがこれから生き延びるかどうかの指針になるでしょう。（最低３０％は欲しいですね。）

(5)坪当たり売上高は、店舗のゾーニング、レイアウトと店舗オペレーションの効率化が大きいと思われます。そして、これからは常に効率の悪い売場を改善する身軽な店舗が求められます。
・・・まずは、「店舗の標準化」です。基準が無い会社は人が変わると方針も変わってしまいます。
次に、役職者は販売士の２級以上を取得しておくことが必要でしょう。監督は監督としての知識が、コーチはコーチとしての知識が求められます。
・・・これが上手く出来ているのはやはり、ヨドバシ、ヤマダです。

以上今後の家電量販店の業界再編が気になりますが、以上の16社の合計売上高は
実は53,649億円で日本の家電需要の約50％超にしか過ぎません！

全国規模の家電量販店はいずれ３社前後に再編されると一部の経営者が言っていますが、地域密着の家電店は生き延びていくことは可能です！

そのポイントは、まさに顧客に密着することです。

そして、接触回数を増やしていくことです。

⇒その為の具体策を一緒に考えてみませんか？

「山内経営コンサルティング」はそのノウハウを持っています！！

それでは、みなさん今年1年間大変お世話になりました。

良いお年をお迎え下さい。

「山内経営コンサルティング事務所」は1月５日より一般業務を開始いたしますが、連絡は携帯電話でもメールでも受け付けてをしていますのでいつでもご連絡下さい。

小売業の皆様、「初売り」頑張ってください！

今日も最後まで、お付合いいただきました皆様、

ありがとうございます。ｍ（＿＿）ｍ