■「小売業に従事者の皆様へ」で連載してきました、

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◆◆ 「売上アップの5原則」(第８回目) ◆◆
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【テーマ】 ＰＯＰ広告の作り方
 

・・・ＰＯＰ広告がお客の購買を促し、労働生産性を高める・・・

■ＰＯＰ広告とは、

「ポイント・オブ・パーチェス（Point of Purchase）広告」の
頭文字をとった言葉です。Purchaseとはお客が購買すること

だから、「POP広告」とは、お客が購買する立場における広告と
言うような意味になります。

POP広告は販売促進になくてはならないものであり、スタッフに
代わって直接セールスする広告でもあります。
 

POPが効果的に配置され、多い店舗はそれだけ多くのセールスマンが
いることと同じで、多く売れるということです。
 

それでは、POPにはどのようなタイプがあるのでしょうか？
 

このメルマガの創刊号でもお伝えしましたが、優秀な店舗ではＰＯＰが
お客様を目的の売場へ誘導して、比較検討をサポートして、売上に大きく
貢献いたします。
 

【１】店舗コンセプトを伝えるＰＯＰ
これは、店の外や店内の壁面上部にバナーや垂れ幕、横断幕という形で
その店舗のコンセプト（サービス）や、イベント、セールの案内を行います。

（例）「歳末キャンペーン実施中」、「5年間保証受付中」、「無料配達実施中」

「セットキャンペーン実施中」、「下取りセール実施中」、など
 

【２】店内誘導ＰＯＰ

これは、売場がどこにあるかを示し、お客様を目的の場所に誘導するもの
（例）「売場案内ＰＯＰ（レイアウト図）」、「コーナーサイン」、「コーナー
ナンバー」、など
 

【３】機能POP（提案ＰＯＰ）
新しい商品・機能などを伝えるたり、良く質問される内容を盛り込みます。

（例）「従来品との比較ＰＯＰ」、「新しいジャンルの紹介」、「売れ筋
ベスト３」、「効能書き」、「ＴＶコマーシャル商品」など

※自分でその商品を使って見たり、お客様の声を伝えたり、ＴＶ・雑誌で
紹介された場合など
 

【４】セールPOP
現在の売り出しの案内で、掲示場所やPOPの大きさを品種ごとに統一する
ことが大事です。用紙の材質や色は、店舗で統一してください。

（例）「売り出し」、「割引案内」、「期間キャンペーン」、など
 

【５】プライスカード
商品の規格や特徴、売価などを的確に伝える必要があります。
通常プライスカードは、品種（カテゴリー）毎に統一した大きさに
して、掲示位置も統一して下さい。

※正確な情報を簡潔に伝えることがポイントです。間違った情報はクレームの
元です。
 

以上、大きく分けて5種類があります。

その中でも、一番売上に影響するのは【２】と【３】でしょう。


■店内誘導が得意なのは、どうしても大型店になりますが、１００坪以上の
店舗はここをしっかり行わないと、お客様が「イライラ」してストレスが
たまってきます。

「ビックカメラ」では、入り口から、柱周りを中心にエレベーター、エス
カレーター、いたる所に店内のレイアウト図が掲示されているので、お客様が
探し回ることがなく、また店員に聞くこともないので、販売員が無駄な時間を
取られなくて済みます。
 

■機能POPで得意なのは、やはり「ヴィレッジ・ヴァンガード」でしょう。
ちょっと奇抜なところもありますが、中小小売店では大いに参考になります。
 

■また、「ヨドバシ・カメラ」も常に工夫を凝らしています。最近は
「ヨドバシ君」という名前で壁面の上部に大きなPOPを掲示しています。
ここには、専門用語でよく聞かれることが多いものを説明書きしています。
 

・・・このPOPの役目は、

（1）販売員に代わってお客様への説明をしてくれる、

（2）店員が説明する時の手助けになる。

（3）天井まで壁面をかくして豊富感を出す。

というような役目があります。
 

★ヨドバシでは、社員は大きく3つのグループに分かれて、「商品知識」、
「販売知識」、「売場作り」それぞれいずれかのプロになれといわれています。
 

そして、その基盤として、その従業員の8割が「販売士」の資格を所有して
いるそうです。
 

★あと、「ヨドバシカメラ」の得意なＰＯＰは「売れ筋ベスト３」という
ＰＯＰです。これは、通常ゴンドラエンドに掲示され、商品の選択に
迷ったお客様がこれをみて購入するようになっています。

皆さんも、迷った時はこれを参考に商品選択をされるのではないですか？


通常、小売店で良く見かけるのは、「店長お勧め」ＰＯＰですが、これは
あくまで「店側」の勝手ですが、この「売れ筋ベスト３」は、客観的な
イメージを一般の人に与えます。


⇒ 実は、売りたい商品が上手くこの中に生かされているのです。
すなわち、今月の推奨品（メーカーとのニギリ商品）が掲載されています。
ニギリとは、一定の売上が上がったら、台あたりのリベートがメーカーから
約束された商品のことです。
 

しかし、一般の中小小売店でもこのような販促策を取り入れて、売りたい
商品をしっかり計画的に販売していく参考にして頂きたいと思います。
 

あまりにも実態とかけ離れた売れ筋は、商道徳上まずいのではないかと
思いますが。
 

★とにかく、ＰＯＰは販売員に代わって、大事な役目を果たしますし、また
お客様にとっても便利なものですから、各店舗でしっかり、決まりごとを
設けて計画的に作成して下さい。
 

★また、POPを作成する上で必要な7つ道具は、決まった場所に収納して、
いつでも作成できるようにしておいてください。
 

（7つ道具）

（1）各種ペン、
（2）各種用紙、
（3）定規、
（4）カッティングマット、
（5）はさみ、
（6）パネル、
（7）ラミネート一式 など
 

★尚、最近はパソコンで作ったほうが、きれいなものが簡単に出来ます。
多くのソフトが出ていますので活用して下さい。私も、現場にいる時は、
ほとんど各種ＰＯＰ作成ソフトを使っていました。
 

最近は、ネット上でもいろんなソフトが紹介されていますので、ＰＯＰ作成
で検索してみてください。
 

パソコンの良さは、一度フォームを作ると次からそのフォームを活用して
簡単に出来ることです。
 

しかし、場合によっては手書きの方が良い場合があります。たとえば、
「処分セール」などのような時です。

以上



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最後まで、ありがとうございます。
 

★次回の予定は、「実演デモ販売」についてです。お楽しみに！
 

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