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■売上アップの5原則(第2回目)
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◆第一原則 「買い場」
第2項 「品揃え」充実
「品揃え」=「セブンイレブンの蒸しパン」
と解く
その心は?
■私が、小売業の店頭販売に従事するようになったのは、
約22年前です。
それまで、訪問販売や職域販売を約10年間してきましたので、
販売については自信があったのですが、品揃えやディスプレイは
全くの素人でした。
最初に担当をした商品は、当時出たばかりのワープロでした。
最初は、まだ家庭用として3機種位しかなくて良かったのですが、
その後、どんどん新機種が各社より出てきました。
先輩社員やメーカーの方の意見を参考に、展示をしていきました。
価格別に展示をしたり、メーカー別に展示をしたり、機能別に
展示をしたり、
ほぼ毎日のように「どうしたらもっと売れるのか」
「どうしたらお客様が選び易いのか」と試行錯誤をしていました。
メーカーの人は説明がし易いのでメーカー別にして欲しいと言います。
しかし、お客様はある程度予算枠があって、その範囲で商品を選ぼうと
されます。
<どちらが良いのだろう?>
その後、いろんな方法で展示方法を工夫してきましたが、確信を得る
までには至りませんでした。
⇒その間、月間売上台数は当初の10台から300台になって
いました。(約2年間)
チェーンストア理論も勉強し、係長になり、その後小さな店のフロア長を
任されるようになりました。
■そして、店舗運営の何たるかが解り掛けてきたある日、本社の部長から
連絡があり、商品部に来るようにとのことでした。
最初は部長の下で、一からマーチャンダイジングを教わりました。
担当したのは電話機でした。当時電話機は、既に成熟商品で全国平均で
前年比90%を割っていたかと思われます。
その中で、部長の指示の下、2つの仕掛けを行ったのです。
一つは、当時、これから伸びが期待されていたコードレスの取り組みを
強化することでした。
もう一つは、「電話加入権の再販」を行い電話機とセットで販売する
ことでした。
当時は、まだ留守番電話が主力で、平均単価は19,800円位でした。
ほとんどの量販店がチラシに留守番電話を掲載していたときに、
わが社は「コードレス電話機」を中心に掲載をしました。
そして、その価格は21,800円です。わずか2,000円の差で
「コードレス」が買えるのです!
実はこれは戦略的な価格で、普通は同一機種が他社では、27,800円で
売られていました。
どうしてこのような価格で打ち出しをしたのでしょうか?
この件については、「売上アップの5原則」の第2原則「売価」(安さ
訴求)の中で詳しく説明致します。
⇒安くしても、かえって利益が出る「成功法則」です!
そして、私がいた会社の電話機の売上高は前年比120%をコンス
タントに維持していました。他社が90%前後の時にです。
■当時、私(部長の提案で)が行った品揃えは、
(1)とにかく「コードレス」の台数構成比を上げること。
(2)その為に、品揃えの中心を「コードレス」にシフトする。
(3)留守番電話の取り扱いを縮小する。
(4)チラシでは、必ず競合店より、安く設定する。
(5)店舗ランク別の棚割を、「コードレス」が売れるように変更する。
以上は、量販店における戦略です。
ABC分析を行い、主力メーカー、主力商品を徹底的に売りました
そして、コードレスの構成比を他社の倍以上差をつけて、
当然、結果的に単価のアップも図られました。
メーカーさんから、いい条件を頂きました。
この方法に皆様はどう思われますか?
◆実は、「コードレス」にここまでこだわったのには訳があるのです。
これは、「コードレス」は今では当たり前ですが、当時はまだ
ほとんど普及がされてなく、その良さが知られていませんでした。
しかし、「コードレス」は一度使うと便利なのです!今では当たり前
ですが家の中を何処へでも持ち歩くことが出来、生活が豊かに
なるのです。(当時は携帯もあったがほとんど知られていなかった。)
お客様に必ずプラスになるから、他社に先駆けて「コードレス」を
売りまくったのです!
しかし、この考えはI部長の考えです。私はこの部長から徹底的に
MDの仕事を叩きこまれました。
ある時は、電話機のパーツの棚割を作るために、メーカーさんに
ゴンドラ什器を持ち込み、POSのデータを下に最も売上が上がり、
品切れがおきにくい棚割り表を作りました。(丸1日かかりました。)
■基本は、お客様の欲しい商品がいつでも揃っていることです。
いつ行ってでもです。
さらに、お客様の生活が豊かになるように提案をしていくことです。
<一方、最近の店舗を見ていると、>
自分たちの作業が楽なようにしている店舗を見かけます。
メーカーの言いなりになって、、、。
買いたいお客様が来店されているのに、「買えないように!」
品揃えをしています。
主役は、商品であり、お客様なのです。
あなたのお店では、主役は誰ですか?
メーカーさんですか?
それとも、あなたたちですか?
いまや、豊かな時代になって、さらに競争は異業種を巻き込み
多角化をしています。何処でも同じ商品が買えます。
大型店、コンビニ、100円ショップ、通販、インターネット、、、
はっきり申し上げます!
売上が下がったら、まず品揃えに問題があります!
■先日、ダイソーに行ってきました。
予想外でした!
景気がよくなってきたら、100円ショップのお客は減るだろう。
冗談ではありません!
お客様で一杯で、レジ3箇所全てに並びが出来ていました。
平日の午後4時前後です。
ごった返しています。ここは、バスターミナルの中の5階で約700坪位の
売場面積で、100円ショップの中では大型店になるのですが、
店内はあらゆろ層のお客様で一杯です。学生にサラリーマン、主婦、OL
なぜだかわかりますか?
ヒントは今月号の「商業界」を読んで頂くとわかりますが、
ダイソーは1ヶ月に1000近いアイテムの新製品を投入するのです!
■ここで、ついに最初の「なぞ賭け」が解けます!
「セブンイレブンの蒸しパン」です。(笑)
実は、4・5年前、私は「釣り」にはまっていました。朝4時ごろ起きて
釣りに行くのですが、魚の餌を買う前に、途中で人間の餌を買っていく
わけです。(「朝食」と「昼食」の両方)
いつも大好きな「蒸しパン」を買っていたのですが、他のコンビニに
行くといつも品切れしているのですが、セブンイレブンは確実に在庫が
あったので、たとえ反対車線側であろうと、少し廻り道をしても
セブンイレブンに行っていました。(空いてて良かった! じゃ無くて
在庫があってよかった「セブンイレブン」! です)
このセブンイレブンでも1年間に7〜8割の商品が入れ替わるそうです。
これが平均日販20万円の差でしょうか?
<こんなところも見習いたいですね>
外から見ても、雑誌の新刊の表紙が見える。
ドラッグストアでは、こちらも業界トップの「マツキヨ」は外へ向けて
の展示がしっかり出来ています。あなたのお店は、「ケツ」を向けて
いませんか!(失礼! 「お尻」に訂正して下さい。)
■また、「商業界」からの引用です。
「鈴木敏文」
「発注」全国行脚の真相 11月号の「商業界」より
鈴木敏文氏を取材し続けてきたジャーナリスト「緒方知行氏」の
記事があります。 ⇒ 「緒方知行」氏の著書一覧
◆(鈴木敏文)
「発注はわれわれのビジネスの命だ」
◆(一般の小売店)
「発注は作業だ」と勘違いしている。
そう思っている限り、マーケティングは小売業に生まれません。
(じゃーマーケティングとは何か?)
皆さん答えられますか?
私は、約20年前にこの質問をされてすぐに答えられませんでした。
「お客のニーズとその変化をキャッチして、それに対応したビジネス
行動を起こすことです。」
と述べられています。
■【私の結論】
「品揃え」は
1、「あなたのお店」の
2、「お客様」に対して
3、「必要な商品」、「必要なサービス」が
4、「必要なだけ」
5、「いつでも揃っている状態」を
6、「維持し続ける」ことです。
但し、お客様の必要な商品は変わるので
1、人気、流行のチェック
2、プレゼンテーションを行い(生活提案)
3、TVや話題の商品をチェックする
※ヤマダ電機は、以前日曜日に行くと土曜日の「日経新聞」に載っていた
DVDレコーダーの「比較記事」を手に接客をしていました。
・・・7日(土)の日経朝刊には「クリーナー」の記事(サイクロン)
が載っていましたが、○○電器さん、コ○○電気さん、デ○デ○さん、
大丈夫ですか?
※私の事務所の近くの○○○○カメラさんは、この2ヶ月間で地下
1階の大幅改装をしました。
OAのソフト、書籍、消耗品やラック、文具関係のレイアウト変更です。
いとも簡単に!
なぜでしょうか?
それは、全ての展示什器にキャスターが付いているからです。
お客様の要望によって、品揃えはしょっちゅう変えないといけないの
です。しかし、その作業と経費を考えるとなかなか出来ません。
最初は、割高ですがトータルで考えたら、ゴンドラ什器やレジは
全てキャスターを付けるべきでしょう。
店作りは、5年・10年のスパンで考えてトータルコストを抑える
ことです。
■最後に、品揃えで必要なテクニックについては、以下のものを
しっかり勉強して下さい。
(参考資料は、「販売士1級テキスト」等)
1、「流行商品」を中心に扱っているところは、
「モデルストックプラン」により月初在庫量を決定
2、「恒常商品」を中心に扱っているところは、
「ベーシック・ストック・オーダーリスト」による最大・最小
在庫設定
3、「ABC分析」を行い
「パレートの原則」を尊重する
(「パレートの原則」とはイタリアの学者が提唱した80:20の
法則で、成果の80%は20%の構成で占められているというもの)
※最近、ネット通販の普及でこの原則があてはまらなくなってきて
います。
そうです!
「ロングテール」現象がおきています。
詳しくは、最近発売された「提唱者の本」を読んで下さい!
クリス・アンダーソン著
「売れない商品」を宝の山に変える新戦略
以上
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m(_)m
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